- 2026年1月6日
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果てしなきスカーレットは興行収入が苦戦?米アニー賞評価で再注目される理由
アニメ映画・果てしなきスカーレットは、公開当初から「興行収入がかなり微妙では?」という声が出る一方で……

歴代アニメ映画の興行収入を比較!大ヒット作と評価型作品の違いとは
アニメ映画を語るうえで、どうしても注目されがちなのが「興行収入」です。
「果てしなきスカーレット」のように、評価は高いものの興行面では期待外れな作品もあれば、社会現象級の数字を叩き出す作品もあります。
この記事では、歴代のアニメ映画を興行収入の観点から比較しつつ、大ヒット作と評価型作品の違いについて整理していきます。
まずは、日本のアニメ映画史において興行収入の面で突出した成功を収めた作品を見ていきましょう。
代表的なのが、
これらの作品はいずれも国内興行収入300億円クラスに到達し、アニメ映画という枠を超えて、邦画全体の歴代ランキングでも上位に名を連ねています。
| 順位 | 作品名 | 国内興行収入 |
|---|---|---|
| 1 | 鬼滅の刃 無限列車編 | 404.3億円 |
| 2 | 千と千尋の神隠し | 316.8億円 |
| 3 | 君の名は。 | 251.7億円 |
| 4 | ONE PIECE FILM RED | 203.3億円 |
| 5 | もののけ姫 | 201.8億円 |
| 6 | ハウルの動く城 | 196.0億円 |
| 7 | 崖の上のポニョ | 155.0億円 |
| 8 | すずめの戸締まり | 149.4億円 |
| 9 | 天気の子 | 142.3億円 |
| 10 | 劇場版 呪術廻戦 0 | 138.0億円 |
| 11 | 名探偵コナン 黒鉄の魚影 | 138.8億円 |
| 12 | 風立ちぬ | 120.2億円 |
| 13 | シン・エヴァンゲリオン劇場版 | 102.8億円 |
| 14 | 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 | 97.8億円 |
| 15 | 名探偵コナン ゼロの執行人 | 91.8億円 |
| 16 | STAND BY ME ドラえもん | 83.8億円 |
| 17 | ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 | 72.4億円 |
| 18 | 竜とそばかすの姫 | 66.0億円 |
| 19 | ポケットモンスター ルギア爆誕 | 63.5億円 |
| 20 | バケモノの子 | 58.5億円 |
| 21 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q | 53.0億円 |
| 22 | 映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 | 44.3億円 |
| 23 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 | 40.0億円 |
| 24 | ドラえもん のび太の恐竜2006 | 32.1億円 |
| 25 | 時をかける少女 | 30.1億円 |
| 26 | STAND BY ME ドラえもん 2 | 27.8億円 |
| 27 | この世界の片隅に | 27.0億円 |
| 28 | かぐや姫の物語 | 24.7億円 |
| 29 | 聲の形 | 23.0億円 |
| 30 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 | 20.0億円 |
共通点として挙げられるのは、
といった要素です。特にテレビ放送や原作人気と連動した話題性が、初動から一気に観客を動員する力につながっています。
大ヒットしたアニメ映画の多くは、公開初週から圧倒的な数字を記録する「初動型」す。
例えば、
といった要素が組み合わさり、「公開されたらすぐ観に行く」という空気が生まれます。
このタイプの作品は、興行収入=話題性の指標として非常に分かりやすく、数字がそのまま成功の証として語られやすい特徴があります。
一方で、この構造は「分かりやすさ」や「期待値への応答」が重視されるため、挑戦的な表現や抽象的なテーマは採用されにくい傾向もあります。
一方で、興行収入の数字だけを見ると控えめでも、批評的評価や長期的な人気が高い作品も存在します。
代表例として挙げられるのが、
これらの作品は、公開当初は大ヒットとは言えないスタートでしたが、口コミや評価の広がりによって、ロングラン上映や再評価につながりました。
特徴としては、
などが挙げられます。
興行収入の規模よりも、「どれだけ深く語られ続けるか」が価値になっているタイプの作品と言えるでしょう。
ここで重要なのは、興行収入はあくまで一つの指標に過ぎないという点です。
興行収入が高い作品は、
という意味で、間違いなく優れた成功例です。
一方で、
といった作品は、どうしても数字面では不利になりがちです。
「果てしなきスカーレット」も、まさに後者の系譜に位置する作品だと考えられます。
評価型作品にとって重要になるのが、海外映画祭やアワードでの評価です。
特に「アニー賞」*は、興行収入ではなく、
といった観点で評価されるため、興行的に静かな作品が脚光を浴びるきっかけになりやすい賞です。
アニー賞での評価を通じて、
「数字だけでは測れない価値がある作品」
として再認識されることで、国内でも
といった形で、遅れて評価が伸びるケースも少なくありません。
歴代アニメ映画を興行収入で比較すると、
と、成功の形が一つではないことが分かります。
かつては「興行収入=成功」という見方が主流でしたが、現在は
評価のされ方そのものが多様化している時代だと言えるでしょう。
歴代アニメ映画の興行収入を比較すると、大ヒット作には分かりやすさと話題性があり、一方で評価型作品には表現としての深みがあります。
興行収入は重要な指標ですが、それだけで作品の価値が決まるわけではありません。
果てしなきスカーレットのような作品も、時間をかけて評価されるアニメ映画の一例として、今後さらに語られていく可能性を秘めていると言えるでしょう。